住宅用語から生まれた言葉
みなさんこんにちは。
Libretto houseハウスコンシェルジュの吉田裕樹です。
今回は、住宅に関する面白い話ができればと思い、こんな話題を持ってきてみました。
それは『住宅用語から生まれた言葉』
みなさんが普段使っている言葉の由来が住宅業界なのかもしれません。
今回はそんな話をしていこうと思います。
【1、いの一番】
- 意味:一番目。最初に。真っ先に。
- この言葉は家の柱の名前の付け方に由来しています。
家の柱は図面の右から左にい・ろ・は・・・、上から下に1・2・3・・・というように名前をつけていきます。
なので“い”の“1”番が最初に名前がつけられる柱になります。
こらが由来で、いの一番は最初、一番目などという意味があるようです。
【2、几帳面】
- 意味:真面目。正確な。規則正しい。
- 几帳とは、間仕切り用の布製の屏風のことをさします。
※こういう感じのものです。
そしてこの几帳を支える柱には、さまざまな模様がついています。この模様が入っている面を几帳面といい、この模様を作るには正確な技術が必要とされていました。
そういったことが由来で、現在のような意味として使われるようになったといいます。
【3、結構】
- 意味:欠点がない様。満足な様。
- 満足した時などに用いられる形容詞である「結構」という言葉も、実は住宅用語から生まれた言葉だそうです。
元々は中国から伝わってきた漢語で、建物の構造や文章の構成などをさす言葉だそうです。
それが日本に入ってきてから「計画」「目論見」「支度」「準備」などといった意味が追加され、その準備や計画に対して、「立派だ」「満足している」という意味が追加されていったようです。
【4、蔑む】
- 意味:人を見下す。軽蔑する。
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柱の傾きを調べるために、おもりをつけた墨縄という道具を使います。
※この写真の上の道具
この墨縄を使って傾きを調べるときに、おもりを柱の上から下に垂らすのですが、このことを下げ墨(さげすみ)といい、このことが転じて人を見下すことを蔑むというようになってのだそうです。
【5、羽目をはずす】
- 意味:調子に乗りすぎて度を越してしまうこと
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羽目とは、板を縦または横に並べて平に張ったいたのことを指します。
※こんな感じで張った板のこと
羽目をはずすという言葉は、馬の口につける馬銜(はみ)をはずすと馬がコントロールできなくなることから、「制御不能」という意味になり、それが転じて「羽目をはずす」=「度が過ぎる」という意味になったと言われています。
いかがでしたでしょうか。
今回は住宅用語が由来の言葉を5つほどご紹介しました。
次回もまた役に立つ豆知識をお届けしていきます。
お楽しみに!!
Libretto house 吉田