高気密高断熱住宅で灯油ストーブは避けるべき?その理由と使用上の注意点
高気密高断熱住宅では、室内外へ熱が出入りするのを最小限に抑えた設計がされています。
そのため、冷暖房の効果が長持ちすることで知られています。
そんな高気密高断熱住宅で、灯油ストーブを使用するとどうなるのでしょうか。
実は、換気の面で問題があります。
今回は、高気密高断熱住宅で灯油ストーブを使用する際の注意点についてご紹介します。
□高気密高断熱住宅では灯油ストーブを避けた方がいい理由について
高気密高断熱住宅では灯油ストーブを避けた方がいい理由は2つあります。
1. 換気が必要だから
これは高気密高断熱住宅に限った話ではありません。
灯油ストーブを室内で用いると、二酸化炭素が排出されるので、必ず換気をしなければいけません。
換気の目安は1時間に1回ほどです。
ただ、高気密住宅の場合は、従来の住宅よりも空気がこもりやすいので、もう少し換気の回数を増やさないといけないかもしれません。
2. 結露が発生するから
灯油ストーブを用いることで発生する水蒸気によって、室内に結露が発生することがあります。
見える部分への結露、例えば窓についた水滴はすぐに拭き取れますが、見えない部分、例えば壁の中に発生した結露は気づくことが非常に困難です。
結露を放置しすぎると、建材の劣化や虫害を引き起こす可能性があります。
□灯油ストーブを使用する場合は二酸化炭素濃度に注意!
できるだけ高気密高断熱住宅において、灯油ストーブを使用するのは避けた方が良いですが、必ずしも使用がNGだというわけではありません。
きちんと換気をして綺麗な空気を取り入れ続ければ問題はないですし、エアコンよりも暖房効果が期待できます。
換気をしっかりと行わないと、室内の酸素が減り、だんだんと二酸化炭素が増えていきます。
二酸化炭素が増えると、灯油の不完全燃焼により一酸化炭素が発生してしまう可能性があり、人の体に非常に危険を及ぼします。
窓のような換気設備はもちろんですが、一酸化炭素警報機を設置しておくこともおすすめです。
□まとめ
高気密高断熱住宅では、頻繁な換気が必要であり、結露が発生するなどのネックがあるため、できるだけ灯油ストーブは使用しない方が良いでしょう。
しかし、きちんとした換気設備・頻度の確保が可能であれば、使用しても問題はありません。
しかし注意点として、室内の二酸化炭素の濃度が濃くならないように注意が必要です。
これによって一酸化炭素が発生してしまうと、命の危険性があるためです。