窓の役割 ~ 熱を取り入れる ~
こんにちは!
リブレットハウスで設計を担当している村山です。
リブレットハウスのホームページにお越しいただきありがとうございます😊
6月に入りました!
そろそろ雨の季節になってまいりました。
雨といえば…
晴耕雨読(せいこううどく)という言葉があります。
晴れた日は外に出て畑を耕し、雨の日は家にいて静かに読書する。
田園で世間のわずらわしさを離れて、心穏やかに暮らすことを意味します。
これから雨の日が多くなりますが
雨の日こそ、あくせく動き回るのをあきらめて、
窓の外の景色をぼんやり眺めるというのはいかがでしょうか?
なかなか贅沢な気がします。
さて、前回から窓の役割を一つずつ掘り下げていっております。
今回は2つ目の役割です。
窓の役割その2~熱を取り入れる(日射取得)~
文字通り、太陽の熱を取り入れることです。
目に見えませんが、熱は住宅の外側を作る壁や屋根、窓を通じて移動しています。
その中でも熱の移動量が一番多いのが窓です。
例えば、冬の日向ぼっこを思い出してみてください。
南向きの日当たりの良い窓の近くが最適ですね。
壁のそばに居ても日向ぼっこは出来ません。
なぜならば、窓ガラスを通じて太陽の熱が室内に移動しているからです。
もう一つ、夏の窓から差す西日を思い出してみてください。
汗だくだくで💦ウンザリしてしまいます。
迷わず、ブラインドをおろします。
でも、こちらも同じように窓ガラスを通じて熱が移動している状況なのです。
このように同じ太陽の熱でも心地良いと感じることもあれば、
不快に感じることもあります。
季節や方角、地域性を考えて、窓から入って来る日射を
上手くコントロールすることが快適な暮らしにつながります。
日射コントロールのポイント1~最適な窓ガラスを選ぶ~
窓を通じて移動する熱は、主にガラス面を通っています。
一般的に住宅で使用する窓ガラスには
日射取得型と日射遮蔽型という種類があります。
下の図を参考にしてみて下さい。
これらはLow-Eガラスというもので、2枚あるガラスの一枚に金属膜をコーティングしてあります。
コーティングしたガラスが室内側にあるものが、日射取得型というガラスで熱を取り入れやすいガラスです。
そして、外側にあるものが日射遮蔽型というガラスで、熱を通しにくいガラスです。
東北地方や北海道などのように一年を通して日射量が少ない地域は、南向きの窓は日射取得型のガラスを選ぶ傾向が多いようです。
いわき市は東北地方ですが、一年を通して日射量が多く温暖な地域なので夏の冷房効率を考えると南面や西面の大きな窓には日射遮蔽型をおすすめします。
日射コントロールのポイント2~日除けツールを活用する~
最近は、屋根の軒先が短いシンプルなデザインの建物が人気です。
そのような建物におすすめしたいのがブラインドやオーニングです。
これらは、開閉することが出来るので季節や時間帯などに応じて日射量を簡単にコントロール出来て便利です。
新築時だけではなく、リフォームでも取り付けることが出来るのが嬉しいですね。
その他にも日射量をコントロールするにはさまざまな工夫があります。
鹿島町にある弊社のモデルハウスLibretto stayでは、南面の窓には、窓上に庇を取付けました。
さらに夏の日差しが強い西面のバルコニーにはウッドフェンスなどを取付けました。
ぜひ、ご来場の際はチェックしてみてください。
少し長くなりましたが、最後まで読んでいただきありがとうございます。
LIbretto house 村山