日本の家の造りの歴史
皆さんこんにちは。
Libretto houseハウスコンシェルジュの吉田裕樹です。
今回は、日本の家の造りがどのような歴史を辿ってきたのか、その変遷について書いていきたいと思います。
日本において最初に家と呼べるものができたのは、弥生時代の“竪穴住居”だと言われています。
これは地面に穴を掘り、そこに柱を立て、植物で屋根をかけるといったものでした。
この家の歴史は旧石器時代にまで遡ります。
その後、縄文時代、弥生時代とこのような竪穴住居というものがたくさん作られていきます。
しかもこの竪穴住居には、今で言うキッチンに当たる部分も設けられていたのだとか。
この時代から家としての機能をちゃんと求めていたようですね。
そして時が進み平安時代になると、寝殿造の家が建てられていきます。
寝殿造は、中央に主屋となる寝殿を建て、その周りにさまざまな家屋を建てていく造りの家です。
これは、貴族が住む家として数多く建てられました。
寝殿造は初期の頃、仕切りが全くなく、生活に応じて屏風や几帳で区切っていたそうです。
しかし、生活していく上で決まった動作を決まった場所でおなうことが多くなり、そういった仕切りも次第に姿を消していきました。
その後、それぞれの空間を障子や襖などで仕切ることが増えていき、それまで使われていた丸柱も角柱へと変遷していきました。
そして室町時代に入り、現代の和室の造りのもとにもなってくる、書院造りの家が増えていきました。
平安時代は、家に来客してくる頻度は多くありませんでしたが、室町時代になると茶道が生まれ、人の行き来が多くなりました。
そのため、これまでの寝殿造のように立場によって、いる場所が違ってくる訳ではなく、家の中で主従関係を分ける必要が出てきました。
客間や床の間、上座下座の考え方が生まれてきたのもそのためです。
そして明治時代になり、西洋の文化が入ってきたことにより、洋風の建物が増えていきました。
明治新政府により、西洋化が急速に進められていくにつれて、この西洋の文化を取り入れた家が多く建てられるようになりました。
Libretto house 吉田