すごい木の建物!
こんにちは!設計の村山です。
リブレットハウスのホームページにお越しいただき、ありがとうございます。
オリンピックが始まりました!
スポーツ観戦が大好物な私は、オリンピックが始まってからは遅寝早起きの毎日です。少々、寝不足ですが、様々なスポーツが毎日見られるので、楽しさの方が勝っています。
さて、話は変わりますが、皆さんは木で出来た建物といえば、どんな建物を思い浮かべますか?
多くの人は、自分達が暮らしている住宅のような建物を一番に思い浮かべるでしょう。もしくは、パワースポットや歴史がお好きな方は、神社やお寺、お城などを思い浮かべるでしょうか。
実は、先日、木造建築のすごいやつを見てきました。すごいやつって何だよー!と各方面からツッコミが入りそうですが(笑)
私の下手な説明より、まずは写真を。
こんな建物です!
どうですか?
すごいやつでしょう?
この柱、65センチ角ですって!65センチ角って、例えるなら、冷蔵庫ぐらいの大きさ…⁈
(例えが変ですが😅)
※柱と梁はカラマツの耐火集成材です。耐火集成材とは外側の燃えしろ層と中心の構造材が木材、その間にモルタルで出来た燃え止まり層を挟んだ集成材で、耐火性能が高く大規模な建築物を建てることが出来ます。
とにかく圧巻です。高さ約20メートルの吹抜けにこの柱と梁が!ダイナミックに組み合わさった迫力ある感じ!!
縄文時代の櫓(やぐら)を参考にしたそうで、このスペースには「やぐら広場」という名前が付いています。
展示会やコンサート、スポーツのパブリックビューイングなど多目的に利用できるスペースです。
どうです?すごい感じが伝わっているでしょうか。
この建物は、茨城県水戸市にある水戸市民会館です。2023年に完成して、7月に開館1周年を迎えました。
先日、ここで建築家の伊東豊雄さんとピアニストの金子三勇士さんが出演されるイベントがあり、観覧に行って来ました。伊東豊雄さんは、この建物を設計された建築家です。(建築界のノーベル賞と言われるプリツカー賞を受賞しているすごい方です。)
トークショーの中で伊東さんがこんなことをおっしゃっていました。
「なるべく建物の中と外の垣根を取り払って一体感があるようにしたい。外の公園みたいに皆が自由に好きな場所で好きなように過ごせるような感じにしたい。」
やぐら広場の柱を囲む外壁を無しにして、半屋外のようにするアイディアもあったそうです。
そして「子ども達が学校帰りに寄り道したくなるような、市民の皆様が日常的に使えるような場を作りたい」と考えて設計されたそうです。
私が訪れた日は平日の昼間でしたが、夏休みということもあり、イベント目的ではないような学生や親子連れの姿を多く見かけました。
そして、建物内のあらゆる場所に椅子やテーブル、ベンチなどが点在して置いてあり、自然とくつろげるしかけが見られました。
「ラウンジギャラリー」と名付けられた場所では、勉強に集中する学生を見かけました。絵本などがたくさん置いてある「こどもギャラリー」も親子連れで賑わっていました。
案内板やベンチも木があしらわれていて、温かみがある優しい雰囲気です。床材も1、2階はコンクリート、3階はカーペット、4階はフローリングといったように変化していて、フロアごとに雰囲気も変わります。
多くの人が集まる公共建築物ですが、堅苦しさは一切無く、木の温もりが癒しと親しみを感じさせてくれました。
木をたくさん使った建物に直に触れた休日、あらためて木造の建物の良さを実感しました。
リブレットハウスでは、明日、明後日の2日間!
お施主様のご厚意により完成お披露目会を開催します。
是非、この機会にご来場ください。
詳しくは下記の画像をクリック!