古代から高級魚として愛されている魚
皆さん、こんにちは!
リブレットハウスの髙木です。
今回は最近釣ったスズキに関する雑学がおもしろかったので、ご紹介します!
スズキは日本で古くから親しまれてきた魚で、成長に応じて名前が変わる「出世魚」として知られています。縁起が良い魚として祝い事にも登場し、その時期によって変わる味わいや、地域ごとに異なる呼び名も魅力の一つです。
スズキの特徴
スズキは成長に伴って名前が変わる「出世魚」としても知られています。
小さい頃は「セイゴ」と呼ばれ、成長すると「フッコ」、さらに大きくなると「スズキ」と呼ばれるようになります。
成魚は最大で1m以上に成長することもあり、体は銀色で、スリムな流線型の姿が特徴的です。
温暖な海域や河口周辺に適応した魚であり、特に泳ぐ力が強く、海岸近くの砂地や岩場を中心に活動します。
出世魚としての地位
先ほどもご紹介した通り、スズキは日本でよく知られる出世魚の一つです。
出世魚とは、成長段階ごとに異なる名前で呼ばれる魚を指し、その名前の変遷が人間社会における地位や名声の上昇に喩えられることから、縁起が良いとされています。
- セイゴ(稚魚)
体長15cm以下の小さいスズキは「セイゴ」と呼ばれます。
若々しい魚の姿を表すこの段階では、柔らかい肉質と繊細な味が特徴です。
- フッコ(中魚)
30~50cm程度まで成長した段階で「フッコ」と呼ばれ、食べ応えが増してきます。
この段階では肉質も引き締まり、より豊かな味わいが楽しめます。
- スズキ(成魚)
60cmを超える大きな魚が「スズキ」と呼ばれます。
成魚になると体全体が大きく立派になり、その姿がまるで成功した人物のように見えることから、縁起の良い魚として祝い事に用いられることが多いです。
江戸時代や武士の時代には、スズキは特別な宴席や祝賀会の料理として提供され、特に豪族や武士に好まれていました。
スズキが出世魚として特別視されるのは、その成長段階に応じて変わる姿だけでなく、名前の変遷が人々の成功を祈る意味合いを持つためです。
季節による味の違い
スズキは一年を通じて漁獲されますが、味のピークは夏から秋にかけてです。
- 夏
スズキは夏に最も脂がのり、その脂が味わいに大きく影響します。
この時期のスズキは、脂がしっかりとした風味をもたらし、刺身や焼き魚にするとそのコクが一層引き立ちます。
- 秋
夏から引き続き秋にかけて、まだ脂ののったスズキが美味しい季節です。
この時期のスズキは、焼き物や煮物としても非常に美味しく、秋の旬の食材として家庭の食卓でもよく登場します。スズキは春から初夏にかけて産卵期を迎えるため、産卵後は一時的に痩せます。しかし、その後再び栄養を蓄え、夏には脂がたっぷりと乗った状態に戻ります。
特にこの時期は、高級料亭などでも「夏スズキ」として珍重され、季節の味覚として楽しまれています。
地域による名称の違い
日本全国で親しまれているスズキですが、地域によっては異なる名前で呼ばれることがあります。この地域差は、漁業や方言、文化的な背景によるものです。スズキは関西地方では、「マダカ」や「マスダカ」という別名で呼ばれます。関西圏では、スズキが成魚になる前の段階でも「マダカ」として呼ばれることがあります。このように、地域ごとに異なる名前が使われるのは、スズキが広く各地で親しまれてきた証でもあります。
おわりに
スズキはその成長に応じて名前が変わる出世魚として、日本の食文化や風習に深く根付いています。季節ごとの味わいの違いや地域による呼び名のバリエーションなど、食卓で楽しむだけでなく、知識としても面白い魅力を持っています。栄養価も高く、健康効果も期待できるスズキは、私たちの生活に豊かな味わいと文化的な繋がりをもたらしてくれる魚です。ぜひ次の機会には、旬のスズキを味わってみてはいかがでしょうか?
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