村山 恵
2025/03/03
長さの単位
こんにちは!
いわき市、北茨城市を中心に高性能でおしゃれな家づくりをしている、リブレットハウス設計の村山です。
リブレットハウスのホームページにお越しいただき、ありがとうございます。
以前、訪れた神社で面白い物を見つけました。
一見、身長計のような物ですが、よく見ると目盛が普通と違います。
向かって左には〇〇㎝、右には〇〇尺と書かれています。
〇〇尺とは、明治以前に使われていた「尺貫法」で長さを表す単位です。1尺は30.3㎝です。
江戸時代の日本では、長さの単位に尺、質量の単位に貫を基本の単位とした「尺貫法」が使われていました。
現在使われているメートルやキログラムを基本の単位とした「メートル法」が普及したのは、明治時代以降になります。
1885年に国際的な単位の統一を目的としたメートル条約に加盟し、1891年に度量衡法が公布されたのを機に、メートル法が普及していきました。
1951年の計量法によって、尺貫法を取引や証明に使うことが禁止されましたが、いくつかの単位は今も身のまわりで目にすることがあります。
私達が携わっている住宅建築もその一つです。
例えば、家の広さを表現する「坪」という単位です。
住宅会社のホームページでも目にしたことがあると思いますが…「3LDK 35坪の日当たり良好の住宅です。」このような建物の紹介文にも「坪」という単位が使われています。
ちなみに1坪は3.3124㎡です。
もう少しわかりやすく言うと、1坪は畳2帖分の広さです。
つまり、先程の文中に出てきた35坪の家は畳70帖の広さになります!
お部屋の広さをイメージする時、「〇〇㎡」と言われるよりも「畳〇〇帖」と言われた方がわかりやすいと感じる方も多いと思います。
他には、住宅の間取り図にも尺貫法が使われています。
住宅の間取り図を見ると、マス目に線が引かれていることがあります。このマス目一つ分の長さが91㎝です。この91㎝が尺貫法では3尺です。住宅には、柱や畳の大きさなど尺貫法の長さを基本に作られている物がまだまだたくさん残っています。
そう考えると私達は自然と尺貫法を使っているんですね😊
ちなみに私は、住宅のお仕事に就いて尺貫法を知った時に、昔話の一寸法師を思い出しました。
尺貫法の単位「1寸」は3.03㎝です。一寸法師って3㎝…思っていたよりコンパクトでした。
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