ヒートショックとは?家づくりでできる対策はある?
家族の健康と安全は誰にとっても重要なことです。
特に新築やリノベーションを計画している皆さんにとって、家族をヒートショックのリスクから守ることは大きな関心事ですよね。
この記事では、ヒートショックのメカニズムを理解し、家づくりにおける予防対策をお伝えします。
□ヒートショックのリスクとは?
ヒートショックはよく知られていますが、そのメカニズムを知らない方も多いのではないでしょうか。
*ヒートショックのメカニズム
暖かいリビングから脱衣所に移動する際、急な温度変化により血管が収縮し、血圧が上昇します。
その後、冷えた浴室に入ると血圧の上昇がさらに続き、熱いお湯に浸かると今度は欠陥が広がって血圧が急激に降下します。
急激に血圧が変化すると、心臓に大きな負荷がかかり、身体もダメージを受け、ヒートショック現象と呼ばれる症状に陥るのです。
*ヒートショックのリスク
ヒートショックが起こると、以下のような症状がみられます。
・フラつきや立ちくらみ:軽度の症状ですが、注意が必要です。
・心筋梗塞や脳出血:重度の症状であり、非常に危険です。
・家庭内事故:意識朦朧となり溺れるリスクや、トイレでの転倒リスクも含まれます。
高齢の方や、高血圧や糖尿病などの動脈硬化の基盤がある方は特に注意が必要です。
全国で約14000人の方がヒートショックが原因で亡くなっていると推測されており、家づくりの際には特に注意が必要です。
□家づくりでできるヒートショック対策
上記の通り、ヒートショックは命の危険もあるほど危険な現象です。
そのため、家づくりの際には、ヒートショックの予防を重視しなければいけません。
家づくりでできるヒートショック対策を3つ下記でご紹介しますので、ぜひ参考にしてくださいね。
1:断熱性能の重要性
高い断熱性能を持つ住宅を建てることで、室内の温度差を小さくし、ヒートショックのリスクを減らせます。
断熱材の選定や施工の正確さも重要です。
2:建具の選び方
窓やドアなどの建具も断熱性に優れたものを選ぶことで、温度の逃げを防ぐことも有効です。
3:浴室とトイレの配置
浴室やトイレは家の中で孤立しないように配置しましょう。
全館暖房システムの導入も効果的です。
□まとめ
ヒートショックのリスクは家庭内でも見過ごせない問題です。
健康と家族の安全を守るためにも、家づくりの段階からヒートショック対策を考え、具体的な方法を取り入れることが大切です。
ヒートショックのメカニズムを理解し、断熱性能の高い住宅の構築、適切な建具の選定、浴室やトイレの配置に注意を払うことで、安心で快適な住環境を実現しましょう。